バイクの防犯セキュリティに IoT SORACOM を使って SMS・メール・電話通知
IoT 時代に合わせてバイク・車の防犯セキュリティ通報システムの見直ししてみました。
IoT とは:モノのインターネットね。ご飯ジャーとか冷蔵庫、エアコンとかがインターネットつながって便利になるって仕組み。
以前は、防犯システムに「モバイル通信ユニット( www.k-giken.com )」を取り付けてガラケーで通報システムをつくってたけど、ガラケーも古くなりホワイトプランのSIMも解約してしまいました。Arduino や Raspberry Pi など IoT とか言って流行り出してきた時は、バイクのセキュリティシステムでも作ろうかなと思っていたのですけどね。そんなこんなで、いつの間にか数年経過、ちょっと探したら既にありました(^-^;
維持費が安いので、IoT勉強がてら購入です。
SORACOM LTE-M Button Plus とは
購入したユニットは 「SORACOM LTE-M Button Plus」 です。
簡単に説明すると。
電池で動く、A接点入力の通報装置 !
もう少し細かく説明すると。
- eSIM 内臓
- KDDI LTE-M 網を使用でネットいらず (Wi-Fi や Bluetooth では無い、セルラーLPWA )
- 単 4 乾電池 2 本で稼働、バッテリーいらず。
数ある LPWA の中でも飛び切り消費電力の少ない LTE-M で セルラーLPWA というプレミアムな通信規格を使ってます。 - A 接点入力端子あり (電圧入力はNGなのでリレー使うこと)
- 本体 7,380 円 (税抜/送料別) 送料税混みで 9 千円程度
- 月額 100 円 (簡易位置 ON の場合 +50円) (使い方によっては月額 0 円化可能)
送信できる信号は。 (https://dev.soracom.io/jp/aws_button/how-it-works/)
- 接点 CLOSE 時間の違いで 3 種類の情報送信が可能
- 接点ショートした際の位置情報 (GPS では無く LTE 基地局を元にした位置)
なのでバイク探すには誤差が多きすぎるし、犯人がボタン押してくれないと意味無し w - 電池残量 0.25 / 0.5 / 0.75 / 1.0 の 4 段階
SORACOM Funk (外部クラウドサービスの API をコールするのに使用します)
- メールであれば
後述の SORACOM スマート設定のみ - SMSであれば
Amazon Lambda
Amazon SNS (SMS通知)
Amazon SMS (メール通知) - 電話通報したければ
Amazon Lambda
Twilio KDDI
SORACOM LTE-M Button 本体には、ボタン一つと A 接点入力があるので、電池セットした後管理画面で機器登録し、A接点信号を入力するだけで動作します。
その先はあなた次第、夢のような装置。
凄いよね。
ついに SORACOM サービスだけで通報可能
つい先日 2020/11/17 のブログで「新機能「SORACOM LTE-M Button」デバイスのスマート設定機能」と発表があり SORACOM 社のサービスのみでメール通知ができる様になってしまいました。
他には、A接点は無いものの、GPS内蔵タイプも販売された様ですよ。10分に1回GPS位置送信、バッテリー持続7日、月額500円程度でしょうか。毎日乗ってUSB充電できる方であれば充電出来るし、これも使えるのかも。tileアプリで自転車さがして追跡したの見ましたけど田舎じゃアプリ使えないしね。
ただ、こまりました。こんな簡単に使えると IoT 勉強になりませんw
信号を入力できれば簡単に メール 通知できるのでお試しあれ。
ボタンでAlexa 連携とか、つくればなんでも出来ますよ。
追記 2021/03/22 Lambda で関数を用意して LINE 通知、SMS 通知する様にしました。
監視システムなどなど
年間1,200円(簡易位置使う場合は+600円)と少しの通信料の維持費用で、リレーを使えばいろいろ監視できてしまいます。
- カーセキュリティ・バイクセキュリティで通報
- 玄関あいたら通報
- トイレ流したら通報
- 温度・気温・湿度が変化したら通報 (別商品で GPS や、各種センサー内蔵品も販売されてます)
可能性は無限大です。
バイクと車のセキュリティに接続して早速 SORACOM LTE-M Button の設定
化粧箱はなく、配送ダウンボールの中は袋な簡易梱包です。
本体は京セラ製です
電池いれます。裏側に電池を入れるだけ。あとは IEMI 番号のラベルが貼り付けてあります。
側面には A 接点端子。ショートさせればボタンを押したのと同じ動作ができます。ショートの長さで3種類 (SINGLE, DOUBLE, LONG) 判断です。
管理画面にログインし「SIM登録」をクリックします。
SORACOM から購入した端末が既に画面に出ているので、「受け取り確認」を押すだけで完了です。押した後は「キャンセル」して画面をとじます。
「直接入力」は必要なし。
状態が「準備完了」になりました。
左上のメニューから「LTE-M Button for Enterprise」を選択します。
「新規デバイス設定」を押します。
グループ名をきめます。私は VIPER 使ってるので vipsersecurity にしました。
位置情報(月額50円)も欲しいです。LTEアンテナ基地局を使った簡易的な位置情報です。
メール通知も有効化。警報用のメールアドレスを入力します。
通知文章を決めます。
メール通報時に利用可能なタグがこちらです。私としては十分な情報です。
- SIM 毎に名付けた名称(初期はDSN値) : {{subscriber.tags.name}}
- イベント名 (SINGLE, DOUBLE, LONG) : {{event.clickTypeName}}
- バッテリー残量(%) : {{event.batteryLevelPercent}}
- 座標(緯度) : {{context.location.lat}}
- 座標(経度) : {{context.location.lon}}
デフォルト設定はこちら。
【件名】 ボタン {{subscriber.tags.name}} がクリックされました! 【本文】 ボタン {{subscriber.tags.name}} が {{event.clickTypeName}} クリックされました - 電池残量: {{event.batteryLevelPercent}} % - 緯度,経度: {{context.location.lat}},{{context.location.lon}} (簡易位置測位機能で表示)
以下の様に設定してみました。
座標の場合は q= で指定する様です。位置情報の末尾の ",20z" は、Google Maps の表示拡大値(1-20)指定。LTE 基地局をベースとした簡易位置情報なので、結構なズレありました。
【件名】 Alert! {{subscriber.tags.name}} 【本文】 {{event.clickTypeName}} https://maps.google.com/maps?q={{context.location.lat}},{{context.location.lon}},20z BAT{{event.batteryLevelPercent}}%
恐らく"ボタン"からSORACOMサーバ側に対しての通信情報は最小限なので、メール文面を増やしてもデータ量は増えないと思うけど、文字削ってアラート用にメールリストで見られる様に軽量化してます。検知情報としては文字無しタグのみの最小限の情報でも良いと思います。
メール本文の登録が終わったら、設定は完了です。
画面を見回って、情報確認します。
設定完了です。
あとはセキュリティ装置にリレー経由で接続して A接点をショートさせるだけ。
リレーは小型な配線付き5極リレーがエーモンやDEIなどで売られているけど、ちょっとマルツ電波行ったので作ってみました。リレーはオムロンの G6L-P1 12V です。
盗難防犯という意味では冗長性や即時性が必要です。メールだと俊敏じゃ無いので、後日、Twilio電話通報、SMS など Lambda 使って組んでみます。
追記 2021/03/22 Lambda で関数を用意して LINE 通知、SMS 通知する様にしました。